Vol.2
「CYCLAS」 クリエイティブディレクター 小野瀬慶子の想い

Aug 1 , 2016

2016年。The SECRETCLOSETが、CYCLASという名を得て世界へと羽ばたきました。
2007年のオープン以来パーソナルであること、クリエイティブであることそしてラグジュアリーであることにこだわり続けてきた
セレクトショップ The SECRETCLOSETの新たなるステージ。その全貌をご紹介します。

002.jpg

自由な大人の女性のために。「The SECRETCLOSET」が目指すもの

「自分の好きなものを自分で選んで着ることができる。本当の意味で"自由な"大人の女性たちに向けたお店をつくりたいと思った」。 2007年、東京・神宮前に「The SECRETCLOSET」をオープンしたときの気持ちを、オーナーである小野瀬慶子は、そう振り返ります。

大手セレクトショップのファッションディレクターを務めていた小野瀬は、仕事でたくさんの素敵な女性と出会うなかで、彼女たちが、ブランドに惑わされることなく、ものの価値を自分自身の目で見極めていることを知っていました。「名前を知られていなくても、それがいいものであれば、認めてくださる方がいる。そのことが、私の気持ちを後押ししたのです」

当時、イギリスに暮らし、ロンドンと東京を行き来していた小野瀬。オフィスにはたったひとり、という時代を経て、帰国後、「The SECRETCLOSET」のコレクションに少しずつ変化が生まれ始めます。

「最初は海外で買い付けてきたものがまずあって、そこからコーディネートを考えて、オリジナルのアイテムをつくっていました。それが、日本に帰ってきてから、工場さんや職人さんなど、"いい手"がたくさんあることを知って、そういう人たちと一緒に、本格的にものづくりをしてみたい、と思うようになったのです。自分ならこうしたい、日本の女性ならこうだろう、というデザイナーとしての私と、想いを形にしてくれるアルチザンとで、チームとなってものをつくっていこう、と。チームの発展とともに、『The SECRETCLOSET』のコレクションも充実していきました」

ものづくりに対して妥協を許さない小野瀬は、チームメンバーであるアルチザンたちに、同じ目をもつことを要求します。小野瀬の細かい指示に対して、それがたとえ実現不可能なことであったとしても、「できない」ではなく、「ではこうしよう」と提案して、小野瀬が目指すものをなんとか形にしていく。チームが同じ価値観をもって、同じ方向を向いて進んでいくこと。その積み重ねが、「The SECRETCLOSET」のラグジュアリーへのこだわりを支えてきたのです。

「全部が、キャッチボールで成り立っています。コミュニケーションですよね。もちろん大変ですよ(笑)。でも、こうやってチャレンジしていくことは私にとっては苦ではないし、それができるチームであるということは、喜びであり、誇りでもあります。」

第2回-後編-へ続く