Vol.5
CYCLAS 「カシミア ダブルフェースコート」の話 

Dec 8 , 2016

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今シーズンの「CYCLAS」の代表アイテムといえば、なんといってもカシミア素材、それも一枚仕立てで仕上げられた軽やかなコートです。その魅力を、さまざまな方向から、検証しました。


「最上級のカシミア素材のとろけるような優しさをぜひ肌で直接感じてもらいたい」


「CYCLAS」がカシミア素材に求めるもの...、コートにふさわしい,程よいハリとコシがあること、カシミアならではのソフトでなめらかな風合いを実現していること......、そんな理想を求めてとことん探した結果、出合ったのがこのカシミア生地です。
原料は上質なカシミア産地として名高い中国内蒙古産。日本でのカシミア扱いの第一人者がセレクトした最高品質のカシミアを使用し、目の届く自家の紡績工場で糸にし、さらに自社工場で染色しているため、微妙なニュアンスにこだわるカラーも実現しました。
生地そのものは、服のシルエットを美しく表現できるハリとコシを得るために、ションヘル(低速織り機)で、時間をかけてしっかり高密度に織り上げられています。むしろ重量としてはヘビーですが、風合いはやわらかく、軽やかでしかも暖かい! 
快適な着心地を実現しているのです。


「ダブルフェースの魅力が存分に味わえる類い稀なる職人の技術を堪能したい」


 さらにその生地を「ダブルフェース」に仕上げているところが、このコートの贅沢なポイントです。最上の素材を使用するのですから、そのやわらかなタッチをできるだけ、肌で直接感じてもらいたい。それを生かすのが「ダブルフェース」なのです。裏がないことで、より軽く仕上がり、まとったときの心地よさは格別。動くたびに、翻ったコートの裏が見え隠れするのも、一枚仕立ての醍醐味です。
その縫製についても、「CYCLAS」にはこだわりがあります。注意して見ると、ミシン目がどこにもないことに気づきます。
それは、接結糸を剥がして縫い代を折り込み、ミシン目の上をひと目3ミリ間隔で、ひと針ひと針ハンドメイドで"縦まつり"しているから。
当然、外からはミシン目は見えません。そして、仕上がりはもちろん軽やかで、よりしなやかな着心地を導いてくれることはいうまでもありません。現在、この仕様を日本で対応できる工場は数社のみ。通常の縫製よりも手間がかかることはもちろん、貴重ともいえる職人の高度な技術があってこそ、成し得る逸品なのです。