Vol.8
「CYCLAS」Fall-Winter 2017 パリ・プレゼンテーションの舞台裏

Apr 7 , 2017

2016年1月にパリでデビュー、秋冬コレクションから海外での展開をスタートしたCYCLAS。2017年3月2日に、2度目となる、パリ・ファッションウィークでのプレゼンテーションを行いました。クリエイティブディレクター・小野瀬慶子が「非常に集中した4日間でした」と振り返る、プレゼンテーションのバックヤードをご紹介します。

今回、CYCLASのプレゼンテーションが行われたのは、16区にあるパリ社交界で名を馳せた伯爵夫人、モナ・ビスマルクの邸宅。「歴史があり、空間の豊かさが、CYCLASのモダニティ、シンプリシティという世界観を際立たせると考え、あまり演出などつくり込まないで、と思いました」と、小野瀬は言います。

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ブランドのモダニティが、由緒あるモナ・ビスマルク邸によって引き立つ。

パリ入りした小野瀬らスタッフ。プレゼンテーション当日に向け、翌朝から、モデルのキャスティングに取りかかります。2日間でオーディションしたモデルは160名。コレクションの時期は、他の多くのブランドもプレゼンテーションを行うため、ブランドの世界観に合った品の良さと今の空気感を表現できるモデルを、即座に判断していかなければなりません。

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モデルのキャスティングが進む横で、モデリストはミシンをフル稼働。

サンプルのシルエットを壊さずより美しく洋服が見えるようにモデリスト2名が、決定したモデルの体型に合わせて、丈やウエストを調整します。ここでも「あと1ミリ」のこだわりで、CYCLASを「形」にしていく作業が続きます。

「頭の中に思い描いていたものを、短い時間で具現化していきます。ブランドの世界観を表現するために、洋服はもちろんのこと、スタイリング、モデル選び、音楽、演出...細部に至るまで、『CYCLASらしいか』をひとつひとつ丁寧に考えて判断する。自分との闘いです」

ものづくりにおいても、日々「CYCLASというブランドの在り方」の追求を続ける小野瀬ですが、限られた時間の中ですべての完成度を上げていくという作業は、いつもとはまた違った集中力が必要とされるのです。スタッフ全員の感覚が研ぎ澄まされ、同じゴールに向かって一体化していく...。そんな準備を終えて、迎えたパリ・プレゼンテーション当日については次に続きます。